SPIKE レコーディングの巻き

uramix2005-03-15

今日はSPIKEさんのレコーディングでした。
今回は1日で2曲とりたいとのことで、ベーシック(ドラム、ベース、ギター×2)を一発録り、その後リードギター、ボーカル、コーラスという手順にしました。
昨日リズムトラックのみの録音がありまして、都合よくセッティングがほとんど同じでしたのでマイキングはそのまま使用しました。ライドとハイハットのヘッドアンプをGRACE DESIGN MODEL801からHHB RADIUS10改に変更しました。
ベースはAMPEG SVT3のヘッドで810Hのキャビを鳴らし、8発あるスピーカーのうち右側の下から3発目にMD421U+HHB RADIUS10改をセット。
ギターはMARSHALL JCM900とPEAVY5150Ⅱで、それぞれ左上のスピーカーをEV PL20+MODEL801をセット。
セッティングが終わりましたら一度演奏してもらい、録り音をチェックしてもらいました。
バスドラのアタックが欲しいということで、マイクのポジションはアタック狙い中心にセットしてありますのでEQにて4.5kHzあたりをピーキングで13dbブースト、COMPはスレッショルド-20、レシオ3.5、アタック6、リリース23にセット。ちなみに録り音は触らずにプレイバックの方で処理しております。ギターの音量バランスについて要望が出ておりましたがそれはミックスの段階で処理しますよと。
だいたい納得いったところで録音開始です。
OKテイクが出るまで何度でもプレイしてもらいました。一発録りはみんなでじゃんけんしているようなもので、なかなか勝負が決まりません。今回は差し替え修正などは一切ない方向でやっておりますのでとにかく頑張ってもらいます。
数テイクとった後に重大な事に気がつきました。MARSHALLの音が随分と抜けが悪いのです。アンプの方で音をいじってもらいましたが何かがおかしい。
マイクいかれたか!?
取り替えてみた。
かわらない。
まさかと思ったがなんとスピーカーが2発鳴っておりません(ToT)
なんではやく気付かなかったんだろう。そういえば出音のチェックしてなかったんだっけ。いかんいかん。こんなことではいかんよ。まったく。何やってんだオレ。
そんなアクシデントを乗り越えて、録音開始から4時間。
軽い休憩ははさんでますがなんとテイク20までほぼぶっ通しでプレイしました。
若いって素晴しい。
そのうち候補に上がっているのが3テイクあります。それぞれ一長一短がありみんなの意見が分かれます。そこで多数決を取りました。
はい、みんな目をつぶって〜。
Aがいいと思う人手をあげて〜みたいな(^o^)
結局17テイク目に決まりました。
ここでちょっと休憩。
さて2曲目です。2曲目はさすがに疲れも出てきたため3テイク目ぐらいで15分休憩を取りました。まあそれでも8テイクぐらいで納得のプレイが出来たので採用。約2時間ぐらいで決まりました。
次はリードギターのオーバーダビングです。これは特に問題もな30分ほどで終わりました。
ボーカルです。バンドのサウンドを考慮した結果コンデンサーではなくダイナミックマイクを使うことにしました。MD421U+HHB RADIUS10改のセットで中音域のパンチ力を録る方向です。マイクとモニター3台セットしバランスチェック後、録音開始です。
基本的には通して歌ってもらい、気に入らないところだけ部分的に録り直しです。特に苦労はしませんでしたが、一部タイミングの取りづらい所がありまして、先にコーラスを仮唄で入れてから録りました。コーラスも含め1時間半で終わりました。
ざっとここまで10時間。
本日の予定時間びったり使い切りました。
ミックスダウンが残っておりますが、まずお任せしてもらい、それを聞いてからメンバーの立会いでやるか再度お任せで修正するか決めてもらう事にしました。特に今回も納期は決まっておりませんので若干料金はかかりますが立会いの方が納得もいくでしょうし、どんな仕事をしているのか少しでも理解してもらえたらないいなと思っておりますが。

以上で本日のお仕事終わりです。
貸しスタジオ業務は午前3時までやっておりますがアルバイトの信太郎君にお任せして帰ることにしました。
お疲れ様でした。