高級なケーブルについての考察

オカルトは嫌い

ある程度楽器や機材類が揃ってくると、それらを接続するケーブル類に心を奪われてしまう。 ギターシールド、マイクケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。 実際自分もマイクケーブルはいろいろな種類を使っている。 カスタムショップで作ってもらった物や、モンスターなどの市販の物も揃えている。 それらの個別の音について詳細にテストをしたことはないが、
「あ、なんか金物が抜けた感じがする!!」
とか、メチャクチャあいまいな初見でスイスの某メーカー2芯タイプをドラムトップに使ってたり、
「やっぱり太い感じがするねぇ」
と一般的にささやかれているアナウンスを元に某ドイツメーカーのものをタムタムや、ギターに使ってたり。ぶっちゃけ音が良いとか悪いとかでは無く気分で変えていることも多い。

先日ギターアンプの音作りのためにスピーカーケーブルを何種類か用意しできるだけ同じタッチでギターを弾いてもらい、ケーブルの種類ごと別トラックに録音したものをミキサー側のミュートスイッチで切り替えて視聴テストをするという機会があった。 明らかに低音の出ているもの、明らかにハイが落ちているものなどが簡単に聴き取れた。 インディーズバンドのレコーディングながら、ギターの音作りで半日以上かけた。
がしかし、ミックスダウンの時に思いっきりイコライジングするはめになった。 と言うことは、あの半日以上かけた音作りは無意味だったんじゃないかと思われた。
当人達のこだわりはもちろん大事ですし、後でどうにかしようっていうのはもちろん良くないが録音業務というものはタイムイズマネーですからちょっと高いお勉強になってしまったのではないかと。

個人的にはオカルト系の「音が良くなる!!」といった具合のものは信用しませんね。
以下、面白い実験の記事があったので掲載しておきます。

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モンスターケーブルvs. 針金ハンガー対決

針金ハンガーで伝わってくる音とモンスターケーブルで伝わってくる音。
果たして違いは聞き分けられるのか?

そんな面白企画がその昔、オンラインA/Vマガジン『Audioholics』であったようです。使ったのは針金ハンガー4本を捻って半田付けして作ったスピーカーケーブルと、Monster 1000スピーカーケーブル。モンスターケーブルの値ごろ感を昔から追いかけてるギズモとしては、見逃せない拾い物です。

実験ではオーディオマニアの読者5人をひとつの部屋に集めて、Martin Logan SL-3スピーカーを1000KHzの75Dbにセットし、まだ誰も聴いたことのない「スムーズなトリオのイージーリスニングのジャズ」を流しました。再生したのは全部で7曲。その間ずっと目隠ししたままケーブルをとっかえひっかえ交換したそうです。

結果は「テスト5回終了後まで誰もMonster 1000ケーブルがどっちで針金ハンガーがどっちか聞き分けできなかった」とのこと(そもそも針金ハンガー使ってることは誰にも内緒だったようですけどね)。

しかも、針金ハンガーで音楽再生の際、音が良いか訊かれた時には、聞こえてきた音は素晴らしかったという意見で全員一致したんです。A-Bテストでは、でも、どっちのサウンドがべストか、どっちのワイヤーが使われてるかはほとんどの時間、判別不能でしたね。
まあ、集まったメンバーがたまたま、耳で違いが聞き分けられるほど超ハードコアなオーディオマニアじゃなかったのかもしれませんけど。実際、針金ハンガーでやっちゃうところがすごいですね。FYI。

http://www.gizmodo.jp/2008/03/vs_5.html