お犬様事件簿⑦
本日は酒燃料研究所の協力により設置した
最新鋭の映像機器ハンディカム1号から
捜査本部のスーパーコンピューターに送られてきた
映像の解析がおもな捜査内容である。
記録された映像は11時間以上に及ぶ膨大なもので、
10秒ずつのコマ送り再生にて検証した。
犯行中の映像はさすがになかったものの、
捜査の対象となりうる人物及びお犬様の姿が
2組確認された。
そこで、捜査本部はそれぞれ
「6時33分の男」(以下633号)
「7時29分の女」(以下729号)
と名付けた。
633号は中型犬を連れてASH住宅南側の中小路より出現し、
旧ISKR街道をHGS警察署側に横断して行った。
行動範囲が一連の事件のルートと違う事、
エチケット袋を所持している事から、
シロであるといえよう。
729号については以前にも行動確認がなされており、
お犬様も小型犬であること、
エチケット袋を所持していることから
捜査対象からはずしても良いと思われる。
残念ながら今回の捜査では重要参考犬の姿は
浮かび上がらなかったのだが、
KC巡査部長が熱心に巡回中の姿をカメラは捉えていた。
監視活動については今後も引き続き行っていく所存である。