お犬様事件簿③
昨日までの報告書を読み返して気付いたのだが、
今回の犯罪を犯している者について、「犯人(犯犬)」と記載している。
これは単独犯(野犬説)なのか共犯者がいるのか(飼い犬説)
現段階では特定が出来ていないためにそうなっていたのだが、
今後は「ホシ」と記載する事にした。
Joker刑事からの報告書によるとプロファイリングまでは至らなかったが、
かなりの知能犯であることが予想されるとのこと。
我々の仮説ではNZSSビル隣のASH住宅前において
次の犯行に及ぶ可能性が高いとの見地から危険区域に指定。
重点的に警備を行ってきたのだが、
ホシは我々の捜査をまるであざ笑うかのように大胆不敵な行動に出てきた。
本日午後2時頃、またもや新たな犯行現場を発見。
現場は図1-3に記述したNZSSビル西隣り16Jハイツ前⑦地点である。
http://www.geocities.jp/mix_ura/genbamap1-3.html
完全に裏をかかれてしまった。
我々の行動が読まれてしまっているのだろうか?
だが、手がかりはあった。
今回発見した犬脱糞物は脱糞後数時間しか経っていないものと思われ、
さらに、体毛と思われるものが付着していた。
体毛の色は白である。
したがって、お穴の周りの毛が白いお犬様に捜査をしぼることが出来る。
残念ながら半分ほど車にひかれてしまっており、
大きさの特定までには至らなかったものの
これまでのお犬様連続脱糞物放置事件と
同一犯である事は間違いないであろう。
犯行はまだ続けられる可能性はあるのだ。
Joker刑事からの報告書に指摘されていた通り、
目撃情報が余りにも少ない。
捜査本部は捜査員を増員することとし、
161駐在所のKC巡査部長にも協力を要請する。
単独犯の場合は犯人が断定し易いと思うが、
共犯者がいる場合は以下の点に注意して捜査に当たってほしい。
1、ホシはお犬様を連れて歩いている場合、フクロ等を用意せず手ぶらで
歩いている可能性が高い。
2、ホシらしき人物を見つけた場合、どんな危険があるかわからないので
すぐに職務質問はせず、行動調査をする事。
3、可能ならば尾行をし、身元の特定に努める事。
4、現行犯の場合はその場で逮捕、速やかに捜査本部に連絡を入れること。
以上。